何度も
何度も話を重ねる忍耐など持ち合わせてない。相手を理解しようとする思いやりも。
お互い、自分が幸せになりたいと思って一緒にいる。相手を幸せにしたい、支えたいとは考えない、考えられない。
それってもう、好きじゃない。
そう、
好きって何だろって何回も思った。
あたたかい手、体、笑顔、一緒に遊ぶ楽しさ、興奮、存在。
安心感、が一番大きかったかな。
私には、彼がいるという安心感。
結局自分の事なんだ。
相手の人生を、性格を、心を体を
いいなと思う。それが好きって気持ち。
生き方に対する共感、尊敬。
この人すごくいい人!一緒にいて楽しい!
心地いい!ってのが、好きって気持ち。
とうの昔になくなっちゃってたんだな。
あとは安心感と母性本能と勿体ない気持ちだけで繋がってた。
魅力がない。
これは早くもわかってた。
バカだな私。さっさと次行けばよかったんだ。ときめきの相手探せばよかったんだ。
遊びに一生懸命なところ、常識とかで動かないところ、は尊敬できた。
けど遊びで身を滅ぼすところ、良識が足らないところ、は軽蔑に値する。
誰でも欠点はある、と言えばそうだけど、
人を騙したり傷つけたりするのは私のポリシーに反する。
自分の楽しみのために人を騙す、裏切る、怒りに任せて傷つける。
これはやっちゃいけない。
彼は、やっちゃいけないことをやった。
そしてそれは彼の本性だった。
必死に隠してきた本性だったんだ。
彼もまた、我慢していて
爆発したんだろう。
行くとこまで行っちゃえばいい。